生まれてくるのは驚くべき奇跡だが、
死は必ず訪れる抗いようの無い”絶対”である。
ワシは一旦、天国に行き大事な人々を連れて
かのマーク・トウェインが欲したように、犬の天国に行くつもりである。
だが問題がひとつ。
単純に言うと進化。
可也雑だが、地球誕生から先ず生物は
37億年前 生命の誕生
13億年前 真核生物、多細胞生物
3億年前 爬虫類
2億年前 哺乳類
8千万年前 霊長類
7百万年前 ヒト
そして、科学は
約230年前 産業革命
約130年前 電気、電話発明
更に
約70年前 コンピューター誕生
約30年前 パーソナル・コンピューター普及
コンピューターも最初はフォン・ノイマンの真空管型
(これはラジヲ↓ですが、そもそも画像には突っ込み所がたくさんアリ)
次にトランジスタ型
更にIC、集積回路型
そして次に来るのが人間の脳をモデルにした量子コンピューター。
それはヒトの感覚では想像できない位の演算能力。
次と言ったが、Google、NASAは既にD-waveの初期型を購入している。
長々と書いたが、これが驚くべき進化の加速。
有機生命体でもそうだが、問題はコンピューター。
限界が来るとパラダイムシフトを起こし、爆発的に飛躍する。
完璧に説明はできないが、
ヒトが1,2,3...と進む時、コンピューターは2,4,8...と指数関数的伸びを示す。
グラフで考えるとヒトの感覚は時間軸と到達軸の間を直線的に進むが、
コンピューターは右肩上がりの曲線。
ヒトが30を数える時、億の位まで到達している。
ほんの25年ほど前スーパーコンピューターと言えば
学校の体育館いっぱい位あったのが、今同じ能力が手に乗るスマホ。
その差、1000万倍。
認識にしろ計算にしろ1秒間にヒトが可能な事象を1とすると、現在の”京”は1京。しかも条件付きでヒトの様に迷ったり、間違ったりしない。
有名な「2番じゃだめなんですか?」がいかに馬鹿げた発言だったのか。
20年後位。
この演算スピードの飛躍とナノテクの進化のお陰で医学、医療が完璧なものになる。
例としてヒトゲノムの解析が始まった時、100年かかると言われていたが、現実には13年。
実際にあのアンジェリーナ・ジョリーは遺伝子診断で発病していないにも拘わらず可能性があるという事で乳腺切除をしている。
血管に入れる位のナノマシーンが実現すると脳を解析、データベース化し、巨大な量の情報を手に入れられる。
ヒトのしかも全人類の感情、経験までも。
そうなると、終には自己進化型の所謂AIは完全に人類を凌駕してしまう。
それが予測では2045年。
その時、環境を破壊し資源を浪費し戦争ばかりやってる簡単に滅亡させられる取るに足りない存在の人類をAIは残すだろうか?
万が一生き残ってAIと融合出来るとしたら、肉体は不要になり人は精神、感情だけの存在になり、記憶分野に大量のそれも他人の経験でさえ自我に取り入れ完璧な存在に昇華するだろう。
そうなったとしたら、宗教の意味は?
ホーキング博士等は滅亡と考えているようだが、
はたしてどうなる?
あと僅かに30年。
ギリギリ生きていて終焉か新世界を見てみたい気もするが、
やはり人としては尊厳をもって天国かな。